ホームメイド – 1
東京には食べたいものは大概何でも売ってるし、ご丁寧にお一人様用になってたり下ごしらえがしてあったりと何かと便利な物がたくさんある。こちらにいるとそんなことは夢のまた夢で、日本食ともなるととても高価なので”ご褒美”と称して一大決心をして買ったり、似たようなものを『きっとこんな味だったに違いない』と念じながらオリジナルの味を忘れるよう努めたりしている。
まぁそれでも昔に比べたらずっとマシ、今ほど日本やアジアの食材が手に入らなかった時代に移住した諸先輩方は食べたいものは作るしかなかったので豆腐・味噌・醤油なども手作りしたといい、友人は小さい頃お母さんお手製のカルピスを飲んでいたと言っていた。ほんと脱帽🎩
で、ワタシもコロナ隔離期間中外食も遠方への買い物も行かれないのでようやく『食べたいものは作るしかない!』と腹をくくりまずはキムチを作ることにした。以前から友人の手作りを頂いていたので、巨大な洗面器や漬物石がなくても家庭でも美味しくできることは知っていたけれど、重い白菜を買ってくるという工程ですでにやる気を失っていた。
結果、意外にも簡単にできた。もちろん時間はかかるけれど難しいということはなかった。ただ塩加減は重要で、極端に減らしたらすぐに傷んでしまったり、入れすぎると野菜の美味しさが台無しになってしまった。
美味しいキムチができるようになり調子に乗っていた矢先白菜のシーズンが終わってしまい意気消沈しているところに友人から「カブでキムチ作ったら激ウマだったよ!」と写真が送られてきた。『そっか他の野菜でもいいのか!』と早速スーパーへ行きワタシはこれを買ってきた。
独”Kohlrabi” 仏”Chou rave”という宇宙人みたいな形の野菜。生だとシャキシャキで癖のない大根みたい、加熱するとブロッコリーやキャベツの芯みたいで見た目の割には万人受けしそうな味。
これ大正解!野菜自体に少し甘みがあるのと歯ざわりがいいのでなんとも最高なキムチができた。異国でキムチを手作りしていらっしゃる方はぜひ試してみてください、オススメです!