愛と責任
ドイツでは犬の飼い主は一頭あたり地方自治体で決められた額の税金を支払う義務がある。一頭につき約100EUR/年で、土佐犬やピットブルなど大型の闘犬血統種となると約600EUR/年にもなる。その他盲導犬や牧羊犬など任務がある犬の場合や飼い主が生活困窮者の場合は免税となる。飼い犬は必ず自治体に登録せねばならず、飼育環境についても厳しい規定を設け違反した飼い主には罰金が課される。
「なぜ犬だけなのか」とか「犬税が一般財源になるので税収が犬だけのために使われるとは限らない」など色々議論はあるとはいえ、日本にも導入されればいいと思う。なんでもかんでも欧州のものや考えが素晴らしくて日本に輸入すべきだとは決して思わないけど動物飼育に関しては見習うべきことがたくさんある。税金を課し犬を飼うことにハードルを設けることで、「かわいいから」とまるでおもちゃのように買い「こんな大きくなるとは思ってなかった」などと無責任に棄てたり、避妊手術をせずに「気づいたら増えてた」などという無計画な多頭飼いをする人をある一定数減らす効果があると思う。
ワタシは現在猫と暮らしているので犬税を支払う身ではないけれど、年100EURほどの税金すら払えないようならそもそも動物は飼うべきではないと思う。それほどまで余裕がないのなら、ペットが病気をした時の治療代や避妊手術代や、飼育環境を適切管理するための十分なお金もないということだから。
「そのワンちゃんは君のおもちゃじゃない。君がきちんと面倒が見られるかとても心配だ。こんなことを言われて悔しかったら責任を持って世話できるって証明してごらん」って9歳で初めて犬を買ってもらって大喜びのワタシに獣医さんがガツンと言った。30年以上経った今もその言葉を忘れずに今日も愛猫を養うためにせっせと働いている。