脱・麗子像

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今日は友人のヘアカットをしてきた。大体2ヶ月に一度のペースで彼女の家に行き、美味しいランチをいただいて楽しくお喋りしながら髪を切る。

”海外暮らしあるある”の美容院問題。髪質と好みが全く異なる人々が暮らす地域に住むと、思い通りのヘアスタイルにすることはかなり難しい。
欧州人でも金髪~焦げ茶、直毛~クリクリまでバリエーションがあるとはいえ、日本人ほど髪が太く直毛の人はいない。一般的に我々の髪の太さは欧州人の髪の1・5倍くらいあるらしく、女性なら”まとまりやすく”とか”軽やかな雰囲気”とか毛量が多い人ならなおさらそうして欲しいところだが、こちらの美容院では大概パッツンと真横にハサミを入れられ、しかもラインはガタガタ、出来上がりはたいがい金太郎さんのようなボリューミューな感じになる。こちらでは髪にハリやコシがなくペシャンとして困っている人が多いため髪を梳いたりしないし、直毛でないので毛先を神経質に揃えなくても問題ない。また中には我々の剛毛を切るとハサミがすぐ駄目になるし、切った後の細かい毛がチクチク刺さって厄介だし、毛量が多いためなんでも時間がかかるのでお客様としてウェルカムしない美容師もいるという。。

ワタシも仏・独の美容院で見事にザンギリ頭にされたことがある。ショートなので結んでごまかすということができないため結局自分でスーパーショートに修正した。
どうせ修正するならお金と時間の無駄なので結局カット・パーマ・カラーを全部自分でやっている。若いころから犬と馬と自分の髪を切っていたので大して難しくはない、ただ面倒くさい。。

セルフカット以外に日本人が取る主な手段は、1.一時帰国まで我慢 2.日系美容室 3.髪質類似民族系美容室 
1はロングの場合結んだりアレンジしたりして気長に帰国を待つ。2は日系美容室や美容師さんがいる街に住んでいる、もしくはそこまで頑張っていく。料金はかなり高め。3は例えば韓国系があると結構助かるし、トルコ系なんかも悪くない。独のトルコ系床屋さんは安くて早い。躊躇なく光の速さでカットしてくれるので一か八か賭けではある。

ショートを常にキープしているワタシは人種を問わず「髪はどこで切っているのか」とよく聞かれる。自分でやっているというとみんなビックリし、中には「私の髪もやって」と言ってくれる勇気のある人がいる。
クルクルやストレート、太細多少いろいろで、いつか伸びるとはいえ他人の髪を切るのは毎度ドキドキするけど、出来上がって「ありがとう~」「すごくいい感じ!」って言ってもらえるととても嬉しい。Youtube先生に習ってもっと腕を上げたいと思う💪🏼

散髪セット。友人が誕生日にプレゼントしてくれたネコ柄エプロンは必需品。
もっと切れるハサミがほしいと思ってプロ専門店に行ったらすごく高くてビックリ。10万以上するのも珍しくないらしい。しかも切れ味を保つために3~4ヶ月に一度研ぎ屋さんに出すんですって。「ちょっと考えます・・」って怖気づいて帰ってきちゃった。

cipollina

愛猫と欧州暮らし。 好きなものは動植物・日光浴・旅・ドキュメンタリー鑑賞・健康的な食事+甘いもの・自分らしいオシャレ。 トレードマークは自前の短髪。 Multiculti(多文化)な日常生活の中で見つけた発見や気付きを思うがままに書いています。

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