どっち派?
バカンスといえば海、小さい頃から夏は必ずビーチで遊び真っ黒に日焼けしていたワタシは大人になって周りが”美白”だの”美肌”だの言っててもお構いなく夏は海に行かなければ気がすまない。
それがここ数年で山や湖もいいなぁと思うようになった。
湖は基本的に山の側に涼しやかに佇んでいて美しいけどどこか寂しい感じがするし泳ぐには水が冷たそうだし・・とあまり興味もなく訪れた北イタリアの湖水地方。
結果とても気に入り、中でもマッジョーレ湖(Lago Maggiore)はバカンスを過ごすのにとてもよい場所だと思うのでご紹介。
イタリアで2番めに広い湖で面積212.12km2。例えると、東京23区の1/3くらい、沖縄の石垣島と同じくらいの大きさ。いずれにせよ芦ノ湖や山中湖くらいしか馴染みのなかったワタシにとってはかなり大きい。ちなみに琵琶湖って669,26km2もあるから東京23区よりも大きいんですって、知らなかった。でもここの水深は最大300m以上もあるらしい、考えるとコワイ。。
湖の両岸ともにイタリア・スイスからの電車やバスが通っているので公共交通機関で行かれる。たとえばStresaはミラノ中央駅から1時間くらいなので時間がなければ日帰りも可。湖には車も載せられるフェリーが毎日複数路線運行されているので簡単に周遊することができる。
フェリー運行詳細情報(路線・時刻表・料金など)
一番の見どころは湖に浮かぶ美しい小島たち。Borromeo家という伊貴族の持ち物で、中でもベッラ島(Isola Bella)は、島自体が見事な宮殿と庭園になっている。
水に浮かぶその姿は天空の城のようなファンタジーな雰囲気でまさに名前の通りとても美しい。(isola=島、bella=美しい)
観光シーズンには一般公開されている宮殿は今でもBorromeo家が使っていて、歴史的にはナポレオンが宿泊したり、1935年の”ストレーザ会議”はここで行われたんですって。そういえば世界史で出てきたね、”英仏伊の首相がヴェルサイユ条約に違反した独・ヒトラーに抗議しオーストリアの独立を支持した”って内容は覚えてなかったけど。。この時の伊首相はムッソリーニだからヒトラーと仲良くなる前の話ね。
水はきれいでビーチもいくつもあるので暑ければ泳いでもいいし、周りの町を訪ねるとそれぞれ味があって楽しい。車があれば山の上の村も訪れてみたいし、Lavenoのロープウェイに乗って山頂レストランにも行ってみたい。
Stresaからロープウェイに乗ってMottaroneから見た景色
(*残念ながら5月の事故以来閉鎖中)
毎日どこかの町でマーケットが開かれているので地元の特産品やお土産を買ったりぶらぶら散歩するだけでも楽しい。
↓ 曜日ごとに開催。Intra, Luino, Cannobioに行ったけどどこもたくさんのスタンドが出てて活気があって楽しかった。
月 : Baveno, Santa Maria Maggiore
火 : Arona, Laveno, San Maurizio D’Opaglio, Pettenasco, Ascona
水 : Luino, Orta San Giulio, Gravellona Toce, Casale Corte Cerro
木 : Omegna, Premeno, Feriolo (solo Luglio ed Agosto), Locarno
金 : Cannero Riviera, Stresa, Pallanza
土 : Armeno, Crusinallo, Gozzano, Intra, Domodossola
日 : Pella, Cannobio
(https://www.concadoro.it)
ギッラギラ太陽と海水浴もいいけど、澄んだ空気と絵画のような美しい景色を楽しみながらマーケットで買った美味しいものを広げて湖畔でピクニックって最高!海派の皆さんにもオススメです。