美しさよりたくましさ

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ご存知の通り欧州の水道水はカルシウムやマグネシウムなどのミネラルを多く含む硬水が多い。

日本国内でも関東は関西に比べれば硬いとか、沖縄は他の地方に比べて格段硬い、とはいえ概して軟水の国。

軟水の水源が全く無い訳ではなく、仏だと西端のブルターニュ地方やVolvicの採水地であるオーヴェルニュ地方、独だと北西ハンブルクあたりは軟水。

緑茶が緑にならず美味しくない、お米がツヤツヤふわふわに炊けない、食器類も水回りも水滴が乾くと白い汚れと化す、洗濯機はカルキ除去剤を使わないと壊れる、洗濯物は洗浄力が弱いうえ仕上がりはゴワゴワ、我々の髪や皮膚はガッサガサでおまけにムズムズ痒い。。とほぼ負の要素しかない見当たらない硬水。

水道水を軟水に変えてくれるシャワーヘッドというのも存在するけど結構高い割に寿命が数ヶ月と短いので買い続ける余裕はなく、結局飲水だけはBRITAを使ってあとは仕方なくカルキ水を浴びて皮膚の老化を甘んじて受け入れている。ただ目を瞑れないのが愛猫に飲ませる水。

元気な彼も16歳、腎臓が少し悪いと言われ通院している。治療以外にできることは何でもしたいと思いネットで調べたところ硬水に含まれるミネラルが消化器官に負担をかけるので軟水をあげたほうが良いとあり、早速軟水を買った。

買ったのは“ヨーロッパで一番軟水”と書かれているイタリアの”Lauretana”。調べてみるとたしかに軟水で有名なVolvicよりも更に硬度が低く、日本で取水された軟水ミネラルウォーターに比べても低い。

イタリアでは普通のスーパーでもたいてい数種類の軟水ミネラルウォーターが売られている。

フランスではVolvicならどこでも、大きいスーパーに行けば他ブランドの軟水も見つかる。パッケージにはたいてい赤ちゃんの写真がプリントされてある。

ドイツではVolvic以外の軟水をスーパーで見つけるのは難しい。赤ちゃん用の水はドラッグストアにある。

こんなお水が湧き出るところで暮らしたらさぞかし肌も髪もピッカピカになるんだろうなぁ~と風呂上がりのバリバリの髪をゴワゴワのタオルで拭きながら日本アルプスに思いをはせる🏞

まぁそんな夢を見てても仕方ないのでこれからも自分はカルシウムたっぷりのお水を飲んで、いつまでも愛猫のために10KGの軟水をひょいっと買ってこられる骨粗鬆症知らずのおばあさんになろうと思う💪🏼

cipollina

愛猫と欧州暮らし。 好きなものは動植物・日光浴・旅・ドキュメンタリー鑑賞・健康的な食事+甘いもの・自分らしいオシャレ。 トレードマークは自前の短髪。 Multiculti(多文化)な日常生活の中で見つけた発見や気付きを思うがままに書いています。

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