外見より中身
イタリアのお菓子が日本でブームになるのは珍しいけど最近ローマのMaritozzo(マリトッツォ)が流行ってるって、ティラミス以来の快挙。ふんわり中にクリームが入ってたりすると我々日本人には魅力的に感じるのよね。
ワタシの個人的な見解では、伊のお菓子はヘーゼルナッツやピスタチオ、アーモンドなどのナッツ系やチョコレート系で見た目が全体的に地味で素朴なものが多い。仏風パティスリーに馴染みのある日本人にはより魅力的な色とりどりフルーツが乗ったものやクリームでデコレーションされたものもあるけどやっぱり華やかなものが少ない印象。ワタシも最初はどれも同じような見かけで簡単にいうと全体的に茶色くて口の水分全部持って行かれそうなので地味めなお菓子にあまり興味がなかった。
ところが色々食べて行くうちに飛び切り美味しい素材を使った素朴なお菓子ほど美味しいものはない、と思うようになった。しかもお茶やコーヒーさえあればやめられない止まらない美味しさ☕🍵🍪
そこで最近出会ったお菓子をご紹介。
ピエモンテのお菓子Torcetti (トルチェッティ)
バターとお砂糖たっぷりだからカロリーbombだけど、だからこそ良く焼けた部分がキャラメリゼでカリッカリ、中はサックサクでとっても美味しい😋
ちなみに地方のお菓子がそれ以外の地方で売られることは普通ないので、これは北西イタリアに行かないと手に入らない。昔日本で仏ブルターニュ地方のクイニーアマンやボルドー地方のカヌレが流行って一躍日本で有名になったけど、パリ出身の友人はクイニーアマンを知らなかったし、カヌレは名前は知ってるけど食べたことがないと言っていたのを思い出す。もちろんミラネーゼの友人たちもマリトッツォを食べたことがない。
イタリアに行ったらちょっとブサイクだったり可愛げないお菓子でもぜひ試してみて。“美人は3日で飽きる”っていうでしょ、その反対。小麦そのものや中にはいったナッツやドライフルーツ、チョコレート、はちみつ、リコッタチーズなんかの素材の味がとっても美味しい病みつきお菓子に出会えるから。
素朴といえば、南伊プーリア出身の親友が作ってくれた田舎の伝統菓子。アーモンドにチョコレートがかかってるだけなのにとっても美味しい。なんともアーモンドが香ばしくてカリカリポリポリ止まらない・・あっという間に完食❤