けんこーひー②
イタリアのコーヒー代用品といえば先日紹介したorzo(オルゾ)。
https://iroiro-europe.com/2021/09/17/orzo/
今日はフランスで同じような立ち位置にある“chicorée”(シコレ)をご紹介。
コーヒーとすでにミックスされたインスタントタイプ
伊のorzo同様、仏スーパーではコーヒーのコーナーに必ず chicorée が並んでいる。
orzoは大麦だったけど、こちらは植物の根っこを乾燥させて粉状にしたものでカフェインゼロ。 chicorée だけのものもあればコーヒーとミックスされて売られているのもorzoと同じ。
味はというと、キャラメル風で香ばしくて少し苦いけど、植物の根と言って想像するような薬のような苦さはない。コーヒーの味かと言われれば遠からず近からず、でもコーヒーとミックスしたりミルクを混ぜて飲むと美味しい。まさに伊のorzoと同じで、ワタシはコーヒーと半々にしてミルクをいれてカフェオレにして飲むのが好き。
液体タイプもあり。
上記のように飲むだけでなく、これをフリフリ入れると香ばしくヘルシーなプリンや焼き菓子ができるってネットにレシピがたくさん載ってた、今度作ってみよ~。
仏では17世紀から飲まれ始め、19世紀末に栽培されるようになった chicorée 。大戦中コーヒーが入手困難になったときに脚光を浴びて、現在までコーヒーの代用品として愛飲されているんですって。
でも起源はとても古くて4000年前のエジプト、薬として栽培されていたらしい。“イヌリン”という成分が健康効果のカギ。他にもミネラル・ビタミン・繊維質も豊富。具体的な効果はというと・・消化促進効果、腸内環境調整、肝機能促進、デトックス、コレステロール・血中糖度低下、抗酸化作用、心血管疾患予防などなど。
とはいえ薬じゃないし、朝コーヒーと一緒に少量摂取するくらいだからメキメキ若返ったりはしないけど、たしかにこれを飲んでいると腸が活発に動いて便秘にならない、とワタシは感じている。
orzo同様、コーヒーが好きだけどカフェイン減らしたい健康志向な人におすすめ。もちろん子どもも飲めるし寝る前にも飲める。妊婦さんにはおすすめしないって書いてあったので要注意ね。
スーパーで簡単に手に入るので仏旅行中美味しいもの食べすぎて消化不良気味のときに買って試してみるのもいいかも。
北フランスで栽培されているので遠くからやってくるコーヒーに比べてCO2排出量が少なく環境にも優しい🌱
産業の重要拠点だけどあまり日本人には知られていない地味なこの地域を舞台にした”Bienvenue chez les Ch’tis”っていうコメディ映画があるの、残念ながら日本語版はないみたいだけど英語版はあるので興味があったら観てみて。笑えるし心温まる👍🏼
朝食シーンに chicorée も出てくるよ☕