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「日本にはゴミ箱がなくてびっくりした!」って日本に行った人に必ずと言っていいほど言われる。たしかに外にゴミ箱ないよね。コンビニの前とか自動販売機の隣にそこで買ったもの専用ゴミ箱はあるけど道端には皆無。なのにゴミが落ちていない不思議。たしかに外国人には不思議すぎる光景。
こちらでは街中あちこちゴミ箱があるのに路上にゴミが落ちている不思議。『なぜあと数十メートル我慢できなかったのだろう・・』遠足行っても遠路はるばるゴミを持って帰ってきた我々には理解できない。幼い日のワタシなんか、家から一緒に出発したおやつの袋を食べ終わったからと行って見ず知らずの山奥に置き去りにするのは可愛そうだから『うちのゴミ箱に捨ててあげよう』とさえ思っていた。


どこの街も上を見ればきれいだけど足元はたいがい汚い。犬の糞やガムははもちろんのことタバコの吸い殻がいっぱい。東京だと路上喫煙が禁止の場所もたくさんあるし、喫煙所以外で吸う時はみんな携帯灰皿使ってるから、歩きタバコをして火のついたままポイ捨てしている人なんてそうそう見かけないよね。こちら独仏伊どこも、最近は路上喫煙や公園・ビーチなど特定エリアでの喫煙禁止や吸い殻ポイ捨てに対する罰金を課す市町村が増えてきているとはいえ、その効果はいかほどか疑わざるを得ないほど吸い殻いっぱい。。

そんな中最近結構色々なところで見かけるこちら

投票式吸い殻ゴミ箱。
2択のどちらか自分が好きな方に吸い殻を入れるという単純なもの。
ロンドンが発祥らしく、ここには”吸い殻ポイ捨てを46%削減することが証明された“と書いてある。
Ballot Bin – Keep streets butt-free with the Ballot Bin

上: ”夏といえば、冷え冷えのドリンク?それとも美味しいアイスクリーム?”
左: ”甘党?辛党?”
右: ”ラップ?それともエレクトロ?”
他には”Bestサッカー選手は、メッシ?それともC.ロナウド?” “お芝居と映画、どっちが好き?” etc.
質問アイデアを受け付けている自治体もある。

『こんな単純なもので解決するものなのか・・🤔』でも意外にたくさん吸い殻が入っている。人間って遊び心をくすぐられると今までできなかったことが簡単にできてしまうのね。できないからと罰を与えるより楽しんでやらせているうちにできるようになる、ってまるで子供のようだけど、たしかに罰金なんかより効果があるように見える。

これで万事解決とはならないけど、こういうちょっと面白いものがあることによって吸い殻による環境汚染の問題に注目が集まったり人々の目が厳しくなって徐々にポイ捨てする人の意識も変化するような効果は確実にありそうね。

環境問題ってあまりに壮大で何から何まで罰則や規制で強制されるとうんざりしちゃうからこういう面白いアイデアで啓発していくことも案外大事かもね。

ガムバージョンもある。
”イラストの上に噛み終わったガムをペタペタ貼ってね”って。

cipollina

愛猫と欧州暮らし。 好きなものは動植物・日光浴・旅・ドキュメンタリー鑑賞・健康的な食事+甘いもの・自分らしいオシャレ。 トレードマークは自前の短髪。 Multiculti(多文化)な日常生活の中で見つけた発見や気付きを思うがままに書いています。

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