super sweet x’mas
いよいよアドベントまで1週間、ヨーロッパで最も大切な行事クリスマスの季節がやってきた。11月中旬ともなると街の広場ではクリスマスマーケットの準備が始まり、もみの木屋さんのスタンドが街角に立つ。
ざーっくりクリスマスといえば飾り付けをしてご馳走とプレゼントを待ちわびるっていうのは大体どこの国も同じだけど、意外にも各国祝い方や習慣、食べ物なんかそれぞれ違う。地続きのうえ同じキリスト教のお祭りなのに不思議よね、しかもお互いに他所様がどんな風に祝ってるか意外と知らないの。日本でいうと他の地域の人がどんなお雑煮を食べてるか知らないみたいな感じかな。
今日はその中でもスイーツのご紹介🍭
クリスマスといえばスイーツ、前後数週間に渡ってひたすら甘いもののオンパレード。拒絶する強固な意思がないワタシが思わず摂取してしまう1ヶ月の糖分量は他の月の10倍以上なのでは・・と思うと恐ろしい。
10月頃にはすでにスーパーにクリスマスパッケージのチョコレートがぞろっと並び、加えて独だとLebkuchen やSpekulatiusっていうシナモンなんかのスパイスが入ったビスケットや日本でおなじみのBaumkuchenがこの時期だけ出てきたり、伊だとTorroneっていうナッツ入のヌガー、仏だとMarron glacéなんかが出てくる。
そして各国の代表的なクリスマスケーキといえば🍰
フランスは
日本でも最近おなじみのBûche de Noël 、丸太の形をしたロールケーキ。
最近は仏でも日本でも丸太に見えないようなカラフルでオシャレなのもたくさんあるよね。我が家ではなぜか仏に住んだこともない母が毎年これを作ってくれた。もちろんオーソドックスなチョコクリームの茶色いの。ちびっこのワタシは最後にフォークで丸太の表面にガタガタをつけてメレンゲのキノコを飾る係だった。
イタリアはPanettoneとPandoro。こしあん・つぶあんみたいに“派”に分かれる2大ケーキ。
Panettoneはブリオッシュみたいな生地にレーズンやオレンジなどのドライフルーツがいっぱい入ってて、
Pandoroはカステラっぽいプレーン生地で粉砂糖をかけて食べる。
パッケージはギフトみたいになってるので頂いたりお呼ばれした時持っていったり、日持ちするのでクリスマス前から新年まで何度も食べることになる。
今年はまだオーソドックスなフルーツ入りと変わり種のコーヒー味のPandoroしか買ってない。チョコとかピスタチオやマロン入りなんかも好きだし、Pandoroも買わなきゃ。
で、ドイツは
ででーん!っとStollen。
日本でもパン屋さんにシュトーレン売ってたりするよね、でも多分本場の10分の1くらいの重さとカロリーなのではと思う・・なぜならこちら大きさ的にはコッペパン2本分くらいなのになんと1キロ。片手で箱を手に取ろうとすると思わず「キャッ!」ってなる。こちらも日持ちするのでアドベント開始からクリスマスまで延々と食べる。そりゃ日持ちするよねって納得の甘さ。誰かが振る舞ってくれた時に薄―いスライス1枚いただいて『1年分ごちそうさまでした・・』ってなる。
というわけで、どこのお雑煮もお餅&お汁っていうのは同じでも地方によって色も形も違うように、こちらのケーキたちも砂糖&小麦粉が原料っていうのは同じでも見かけも味も全然違う。個人的にはやっぱり手作りの Bûche de Noël が懐かしいうえ低カロリーでいいかな~