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『この時期赤い服着て白ひげ生やしてたらサンタクロースに決まってるでしょ~』
ところがなんとこちらSankt Nikolaus(聖ニコラウス)さんっていう別人😳

そして驚くことなかれ今日12月6日Nikolaustag(聖ニコラウスの日)はドイツの子供たちが彼からプレゼントをもらう日。『えっプレゼントってクリスマスの日にもらうんじゃないの?!』🤪

独で働き始めて間もないある日のこと、同僚たちからサンタ(だと思っていた)の形のチョコレートやフルーツ、お菓子をもらい、おまけにお掃除のおじさんからもチョコレートをもらった。優しい同僚ばかりだとは思っていたけどあまりに色々くれるので不思議に思っていると「今日はNikolaustagだから子どもたちはプレゼントをもらうのよ。大人になってもこうしてチョコレートやお菓子をあげたりもらったりするの」って隣の子が教えてくれた。

ニコラウスの形をしたチョコレート。
最初サンタクロースだと思ってた・・

良い子にしているとニコラウスがプレゼントを持って来てくれるので、子どもたちは5日の夜に一生懸命靴磨きをして靴や靴下を置いて寝るんですって。6日の朝起きると靴下の中からお菓子やフルーツが・・🍫🍬🍊🍎😊。
悪い子の靴下にはお菓子の代わりに小枝が入ってるとか、袋に入れて連れて行かれちゃうとか各地で色々言い伝えがあるそう。独の子どもたちはクリスマスの日にもプレゼントをもらうので6日はチョコレートや小さなプレゼントをもらう日という位置づけなんだって、2回ももらえていいなぁ~。

サンタクロースの起源といわれる聖ニコラウスは4世紀頃に実在した司教さまで、弱い人や困った人を大勢救った聖人。貧しくて娘たちを売りに出さなければならない家族がいると知ったニコラウスがその家の煙突からお金を投げ入れたところ暖炉の横に置いてあった靴の中に入った、というのが習わしの起源だとか。

赤いコートとお髭が一見サンタクロースと似ているけど、司祭さまなので十字架のついた帽子を被って先がクルッとした長い杖を持っている。
抱えている本には子どもたちの日頃の行いが書いてあって、それを確認しながら家々を訪ねているんだって。

Unser Patron : Der heilige Nikolaus (st-nikolaus-ka.de)

11月からパン屋さんで見かけるWeckmannという人型パンも聖ニコラウスの日までの期間限定。
口にくわえているパイプはもともとはニコラウスの持っている杖を逆さにしたものらしい。

思いの外大きく、レーズンの目が付いただけの雑な作りのことが多いのでちょっとコワイけど、意外にもフワフワで少し甘い。

オフィスにいると12月はこうしてデスクがチョコレートやらお菓子やらでいっぱいになっていくんだけどコロナでホームオフィスだから今年はゼロ。ダイエットにはいいけどちょっと寂しい・・いくつになってもお菓子をもらったりあげたりみんなで食べたりって楽しいもんね。

cipollina

愛猫と欧州暮らし。 好きなものは動植物・日光浴・旅・ドキュメンタリー鑑賞・健康的な食事+甘いもの・自分らしいオシャレ。 トレードマークは自前の短髪。 Multiculti(多文化)な日常生活の中で見つけた発見や気付きを思うがままに書いています。

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