かいばおけ?

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イタリアやフランスのクリスマスの風物詩といえば伊presepe(プレゼペ)/仏crèche (クレッシュ)、直訳すると“飼い葉桶”=お馬のごはんを入れる桶のこと。
馬小屋で生まれたイエスさまが寝かされたのはゆりかごじゃなくて飼い葉桶の中だったとか・・

↓ こちらイエス・キリスト生誕のストーリーを人形や模型で再現したジオラマ、presepe/crècheと呼ばれこの時期教会や町役場、家庭など至るところに飾られている。

起源は13世紀のイタリア中部とのこと。独を含め周辺の国々にも存在するけど伊・仏など南の方のカトリックの国や地域の方がよりポピュラーで、手作りする人のための人形・模型屋さんもたくさんある。もちろんツリーも飾られるけどツリーはどちらかというと日本同様デコレーション的立ち位置で、 presepe/crèche はより伝統的かつ重要な印象。確かにツリーは寒い森の地方の自然崇拝が起源だから南欧でポカポカ日差しを浴びている姿より白い霜や雪を被ってる姿が似合うものね。

主人公ヨセフ・マリア・イエスさまと動物だけのシンプルバージョン。

木をくり抜いて主人公を彫刻した簡易的なものや、主人公に加えて羊と羊飼いや東方三賢者も加えたセットなど家のちょっとしたスペースに手軽に飾れるものも。

南仏Nice旧市街の広場(Place Rossetti)。
こちらはリアルサイズで大迫力。
←中央の飼い葉桶に注目🔍今はまだ空の状態。25日に赤ちゃんイエスさまが上に置かれる。

東方三賢者はイエスさまのもとに1月6日に到着したらしいので、こだわる人はストーリーに忠実に、最初は遠くに置いて徐々に馬小屋に近づくように動かす。だるまさんがころんだ・・

本物の動物や人間が登場人物を演じている”生”バージョンもあるよ🐏🐐🐫

←模型パーツ屋さん
伊の知人は毎年数週間かけて家の玄関スペースに大掛かりなpresepeを手作りしている。電気仕掛けになっていて星がキラキラしたり川の水が流れたり趣味とは思えないほど本格的。

スペイン・マヨルカ島の商店街のショーウィンドウに飾ってあった編みぐるみバージョン、カワイイ💗

ちなみに独Frankfurtで実際探してみたところ、訪ねた6教会のうち置いてあったのは1教会のみ、あとは広場と駅にあったけどどれもシンプル。独でもカトリックの地域だともっとポピュラーなのかも。

クリスマスの時期に旅行するとキラキラ光るイルミネーションやギフト探しのショッピングに気を取られてしまうけど教会があったらぜひ立ち寄ってみて。地元の伝統的習慣を知ることができるし、様々な細工が施された presepe/crècheを見るのは結構楽しいから😉

cipollina

愛猫と欧州暮らし。 好きなものは動植物・日光浴・旅・ドキュメンタリー鑑賞・健康的な食事+甘いもの・自分らしいオシャレ。 トレードマークは自前の短髪。 Multiculti(多文化)な日常生活の中で見つけた発見や気付きを思うがままに書いています。

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