サンタのライバル?
ドイツの子どもたちはサンタを待ってないって、知ってる?!
驚きいっぱいの独のクリスマス(↓)でもこれが一番衝撃的だった😱
(https://iroiro-europe.com/2021/12/20/christmas-customs/)
初めて独でクリスマスを過ごした冬のこと、同僚たちがクリスマスマーケットに案内してくれてクリスマスのあれこれを教えてくれた。キリスト教徒でもない日本人がクリスマスを祝うことを知った彼らもまた興味津々で一体どんな風に祝うのか聞かれた。もちろん子供時代のメインイベントはプレゼントをもらうことだったので、
「サンタさんが24日の夜中に来て枕元にプレゼントを置いて行ってくれた。」と説明すると
「アメリカみた~い。」「コカコーラのCMの世界ね~。」と他人事のように言われた。
まぁ確かにアメリカの影響だろうけど、サンタは仏にも伊にもいるし、フィンランド出身だっていうし、っていうか独の至るところに飾ってあるじゃない🤨
「じゃああなたたちはどうやってプレゼントをもらったの?」と聞くと
「Christkind(クリストキント)っていう女の子が来るのを待ってたのよ。」
「女の子?!😲」
豆鉄砲を食らったような顔をしているとググって写真を見せてくれた。
女の子っていうか金髪美女。。いずれにしても衝撃的😳
Nürnbergで若いお嬢さんたちを対象にChristkindコンテストが行われるんですって、だから幼子じゃなくて 美少女の写真ばかり・・
クリスマスマーケットで有名な Nürnberg 。クリスマスマーケットのシンボルがChristkindで、2年おきに応募者(16~19歳の女の子)の中から選ばれたChristkindがマーケットの開催を宣言するらしい。
今年は残念ながら中止だったけど通常はマーケットに出没するのでラッキーだったら会えるんだって。
上の写真は2019/2020年のChristkindさんで、こちらが今年/来年のChristkindさん。
(https://www.christkindlesmarkt.de/das-christkindより)
くるくるの金髪と金色の羽が特徴で、キメポーズはジュディオングさんと同じ。(わかるよね?🤨)
”Christkind”直訳すると「幼いキリスト」だけどなぜか女の子の天使🤔
オーストリア、南チロル、ハンガリー、チェコなどでも有名人
起源は16世紀頃、マルチン・ルター(プロテスタントの祖)が聖人崇拝を禁止した流れで、プレゼントをもってくるのは12月6日の聖ニコラウスではなく、12月24日の夜に幼子キリストとしたのがルーツらしい。
その後北ドイツではWeihnachtsmann(ヴァイナハツマン・独語サンタクロース)が流行り定着したので、ざーっくり言うと北がサンタ、南がChristkindの縄張り。
でも街中やメディアで露出が多いサンタ、Christkindを信じている子供たちはサンタを一体なんだと思っているのか不思議じゃない?
背負ってる袋にはプレゼントが入ってるはずだけど『あの中に私の分は入っていない』と思っているのか・・それとも『あのおじいさんはクリスマスの単なるキャラクターで実際プレゼントを配る仕事はしていない』と思っているのか・・
まぁたぶんそんな感じで存在自体否定しないけど『プレゼントを持ってきてくれるのはあくまで天使ちゃん』と思っているのだろう。
サンタさん、ニコラウス、クリストキントにお手紙を書いてお返事をもらいたいちびっこのためにそれぞれの住所が載っている郵便局のサイト
(https://www.deutschepost.de/de/w/weihnachtspost/weihnachtsmann-christkind.htmlより)
↓ 消印スタンプも三者三様
子供に何を信じさせるか意見が分かれるらしい。
まぁみんな育った場所も違えば、さらに家族代々どんな風に伝えてきたかにも因るものね。
(https://www.myheimat.de/marburg/nikolaus-weihnachtsmann-christkind-d63471.htmlより)
ニコラウス(https://iroiro-europe.com/2021/12/07/st-nikolaus/)もサンタも天使ちゃんもいるドイツ、ニコラウスとサンタの見分けも難しいすっかり想像力に欠ける大人になってしまったワタシは『一体この3人の役割を子供にどんな風に説明するのだろうか・・』と子供もいないのに心配してしまうけど、きっと子どもたちは自分たちなりに色んなところで聞いた話をイマジネーション豊かにかつ柔軟に解釈してそれぞれの位置づけをしているのよね。
というわけで独では昨晩サンタと天使ちゃんが手分けしてプレゼントを配りましたとさ。
一足お先に任務を終えたニコラウス含め3人共ご苦労さまでした~