ユキちゃん

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統計によるとEU圏内に住む人は年間平均約15キロのチーズを食べているらしい。国によって差があり上位国は20キロ以上に対し10キロ以下という国もある。
いずれにせよ近年増え続けている日本人一人当たりの消費量が2,7キロだというのを考えると欧州人がいかにたくさんのチーズを食べているのかがわかる。
https://www.statista.com/topics/3726/cheese-market-in-europe/#topicHeader__wrapper

中でも仏・独・伊は生産及び消費ともに上位の名実ともに“チーズ好き”の国。輸入チーズの小さなかけらが1000円以上する日本でたまに買ってはちびちびと大切に食べていたワタシにとって、膨大な種類のチーズがお手頃価格で手に入るのは嬉しい限り。出先でその地方特産だと言われれば試してみたり、お店で隣のお客がいっぱい買っていれば『美味しいのかしら?』と思って真似して買ってみたり。とにかく色々食べて楽しんでいる。まぁだからと言って“チーズに詳しい”というのとは程遠く、ワイン同様結局自分の好み次第というか自分が美味しいと思えばそれが一番だと思っているので、ひたすら好みのチーズだけを追求している。

で、ワタシが好きなのはヤギ乳チーズ。羊も牛もハードもソフトもなんでも基本的に好きだけど、一番はヤギ。フレッシュなものはそれほど臭わないけれど一般的に「臭い」という汚名を着せられている。

ヤギチーズはたいがい真っ白。
外見でわからなくても切ると純白で一目瞭然。

確かに香りは独特だけど、味は羊乳や牛乳に比べてさっぱりというか、素人のワタシにはうまく例えができないけれど簡単にいうとあっさりしていて食べやすい。チーズってどんなに好きでも日本人の胃には重いじゃない、つまむ程度でいいっていうかお腹いっぱい食べる前に胸がいっぱいになるみたいな。ヤギチーズは同じタイプで成熟度合いも同じような牛乳チーズと比べると倍くらい食べられる感じがするし、太りにくいというのでパクパク食べても罪悪感半分。

←ヤギミルクも売っている
タウリン、ビタミンA、亜鉛などが多く含まれているので栄養価が高い上、高タンパク低脂肪、中鎖脂肪酸という代謝しやすい脂質が牛乳の約2倍含まれているため太りにくいらしい。
牛乳に比べて乳糖(ラクトース)の含有量が低いので乳頭不耐症(牛乳のむとお腹ゴロゴロする人)でもヤギ乳なら問題なく飲める人も結構いるそう。
肝心なお味は、くせがなくほのかに甘みがあってとても美味しい、とワタシは思う。

春から夏にかけては特にヤギチーズが美味しい季節。春先の出産シーズン、青々とした若草をいっぱい食べているヤギの乳は一年で一番美味しいんですって。

産地や製法、熟成度の違う様々なヤギチーズがずらーり。

表面に木炭がまぶしてあったり、葉っぱが巻いてあるものもある。形はたいがい丸、四角っぽいのもあるけど割りと小ぶりが多いので色々買って試せるのが嬉しい。

本当はハイジみたいにヤギと暮らしてミルクを少々拝借、チーズを手作りするのが夢だけど、寂しがりだから1頭じゃいけないとか、なんでも食べちゃうから放牧する場所に気をつけないといけないとか栄養が悪いとお乳がでないとか・・まだまだ知識とお金と土地が必要なので、それが叶うまでは各地のヤギさんの恵みをありがたくいただこうと思う。最近は日本でもヤギチーズ作ってるところが増えてるらしいのでそれらもいつか食べてみたいなぁ~。

cipollina

愛猫と欧州暮らし。 好きなものは動植物・日光浴・旅・ドキュメンタリー鑑賞・健康的な食事+甘いもの・自分らしいオシャレ。 トレードマークは自前の短髪。 Multiculti(多文化)な日常生活の中で見つけた発見や気付きを思うがままに書いています。

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