Who are you? ②
今日はイタリアの子供たちが待ちに待った1月6日。なぜなら朝起きると靴下の中にたくさんお菓子が入ってるはずだから🍫🍬🍭
えっサンタさんが今頃?!
いえいえ、こちらの老婦人“Befana(ベファーナ)”が5日の夜中、良い子にはお菓子を、悪い子には炭を配りながらお家を訪ねてまわるの。
独のニコラウス(https://iroiro-europe.com/2021/12/07/st-nikolaus/)同様、伊ではサンタクロースが登場する前からベファーナおばあちゃんが子供たちにプレゼントを配る役割を担っている。
今日1月6日はEpifania(日本語で公現祭)というキリスト教のお祭り、要は25日に生まれたイエス様が正式に神様として現れた日。
ベツレヘムでイエス様が生まれたことを知った三賢者がはるばる東方から贈り物を携えてやって来てようやくたどり着いたのが1月6日だと言われている。
だからようやくこれでクリスマスが完結するというわけ。
日本だとクリスマスツリーは26日早々に撤去されて門松が飾られるから、もうとっくにクリスマスのことなんか忘れられてると思うけど、こちらだとツリーも年越しして、Epifaniaを祝ってようやく引退という感じ。年始に旅行に来て「あらっまだツリーが出てる、片付け忘れたのかしら・・」なんて思わないでね、まだ立派に任務遂行中🎄✨
で、なぜベファーナおばあちゃん?
三賢者がベツレヘムまでの道中、とある老婆の家でひとやすみさせてもらい、旅立つ時一緒にイエス様の誕生を祝いに行こうと誘ったけれど、彼女は忙しいと言って断った。しばらくしてそのことを後悔した老婆は自分もお祝いに行こうとお菓子を持って家を出たのはいいけど場所が分からず一軒一軒子供がいる家を訪ねてまわり・・今に至る、というわけ。
靴下といえばサンタさんしか知らなかったワタシは初めて魔女が付いた靴下を見てビックリした。。だって魔女って怖いから、まさか子供たちの人気者だとは思わないでしょ。
悪い子には炭。といってもこちらは砂糖と卵白でできた食べられる炭、でも本物そっくり。
Epifania(仏Épiphanie)といえばフランスのGalette des rois(ガレット・デ・ロワ)は日本でももうお馴染みなのでは。10年以上前東京で割と簡単に見つけられたから今ではきっと本国フランスにないバリエーションもあったり日本独特の進化を遂げているのではないかと思う。隣国ドイツ人もイタリア人も知らないし、探しても見つからないのに日本にはそこら中にあるっていう不思議あるある。
*rois(王様)は3人の王様/三賢者のこと。
アーモンドペースト入りのバターたっぷりサクサクパイ。重要なのは買った時にもらう王冠とケーキの中に一つだけ入っている“fève(そら豆という意味)”と呼ばれる陶器のお人形。通常いちばん小さい子が切り分けて、もらったケーキの中にこの fève が入っていたらrois (王様)としてこの王冠をかぶって祝ってもらう。
←ワタシの fève コレクション
というわけでツリーとしめ縄飾りが同居してあらゆる神様大歓迎な我が家、とっても良い子の愛猫はニコラウスにネズミのおもちゃを、サンタさんからふかふかのブランケットを、ベファーナからは”ちゅーる”をもらいました😺🎁🎁🎁💕